テンハンリャンガー

今日はちょっとテレビなどに出てきまして、
もしも来年の1月21日の夜に埼玉方面でテレビをつけたら、人相の悪いオッサンが映るかも知れませんがそれはワタシである可能性が高いです。(カットされたりしてな)

まあそれは置いといて天津飯ですよ天津飯
関東と関西でソバうどんの味、特に出汁の味が違うというのは有名ですが、他にも西と東で味の違う食べ物は色々あって、天津飯もその一つなんですね。
どこが違うかというと、東京で食べる天津飯は玉子焼きの上にかけられた餡が甘酸っぱくて、初恋の思い出でもないのにもう甘酸っぱくて、東京初天津飯の際に大阪育ちのワタシは相当驚いたわけですよ。
何故なら大阪の天津飯は甘くないから。
関西にいるときは何百回となく食べた天津飯だけど、甘いのは一つもなかった。
それにしても甘味の有無というのは大きいですよ。食べたときの印象が全然違うもんね。見た目はほぼ同じなのに別の料理かと思いますよマジで。蕎麦とうどんの違いより大きいんじゃないかと思いました。

この違いはなんなんでしょう。

天津飯のルーツと思しき芙蓉蟹という料理があります、昨日も書いたけど要は蟹タマ餡かけ。で、これは甘い。甘酸っぱい。まるで初恋のように。(もういいってば)
ということは、東京の天津飯(関東では天津丼と表記する場合が多いようですが)は、芙蓉蟹を丼に乗っけただけのレシピと考えてもいいのかもしれません。
で、関西地方の天津飯はというと「芙蓉蟹乗せるのはええけど、そのまんまでは芸がないやろ」というような理由でもって幾許かのアレンジが加えられたのかもしれない。
この推理はそんなに的外れだは思わないんですが、それでも謎は残ります。
上の仮説を採用すると、東京の甘い天津飯の方が先に誕生した可能性が高くなりますね。でもそうとばかりも言い切れないでしょう。これはもっと調べてみないと。

結局、天津飯というそれなりにポピュラーな料理がいつどこで生まれ、どのように広まったかはわからないままなんですね。少なくともネット上には天津飯に関する詳しい文献はないようだし、書物でも見たことはありません(ワタシが知らないだけかも知れません)
他の地方における天津飯の状況なんてのも知らないんですね実は。何にも知らないんだなワタシは。

それで、こういうことを考えていると、結局は日本における中華料理、中国料理の伝播とか普及という巨大なる問題にぶち当たってしまうわけです。

これに関してはまた深く考えてみたいと思います。