酒のアテ
用意するもの、カマンベールチーズ。瓶詰めのケイパー。黒コショウ。
カマンベールとケイパーを包丁で叩いてブラックペパーと混ぜる。
それだけ。
ケイパーの瓶に残ったピクル汁を加えてもいいです。
美味いよ。
ぺギラ続き
いやもう、本当に最後の3日間は怒涛の勢い。
作中では中盤にあるインターチェンジでのアクションシーンを撮ったのはラスト2日、
明日で撮影はお終いって日で、皆さん次の仕事があるから撮影を延長なんてできないの。
撮りきれなかったら、それで終わり。
山の上じゃないから、雪はそれほどでもなかったけど、大寒波。
寒い中、山崎真実は頑張って大技を出してました。
薄着でから、滅茶苦茶寒いのに、この人は本当にもう泣き言を言わない。
このままなんとか、日があるうちにアクションを撮り終えられるかな?
そう思った矢先、ジャンプした山崎が・・・・崩れるようにへたり込んだ。
ワタシも膝が悪いので、何が起きたのかはすぐにわかりました。
膝のじん帯、やっちゃった!
本人も念入りにストレッチはやってたけど、寒すぎてすぐに体が冷える。
皆が駆け寄る。
あの泣き言を言わない山崎真実が、目に涙を浮かべてる。これはもう、純粋に痛いからです。
で、プロデューサーの車で、急遽病院へと運ばれていきました。
その場所で撮るべきカットはまだまだあって、それはもうヒロインがいないと絶対に映画そのものが成立しない。
どうなる『PERSONA』!?ってことでまだ引っ張るのであった。
続き
寒かった、でも雪は無かった。せっかくシナリオにも「雪の中を」とか付け加えたのにぃ!
しかしまあ、雪が降るのを待ってる時間なんかない。
ってか、もう3月だ、どう見ても、この先降雪があるとは思えない。
撮影は進む。考えなきゃいけないことは山ほどある。
ワタシ自身、実質的に初めての一般映画だったから、勝手が違うことも多くて戸惑ったり悩んだり。
そんな中、メシ喰ってるときだったか、照明の江川さんと話してる最中にこんなことを言った。
「ラスト3日だけでいいから、いきなりドカ雪降ってくれないもんですかね?」
「それはもう、監督が祈るしかないでしょう」
「じゃあ祈ります、だから江川さんも一緒に祈ってよ!」
祈りました。
1日休みを入れて、合計12日間の撮影。
その終盤のいつだったか、江川さんがワタシの横に来て、こそっと耳打ちしてくれた。
「なんか振るみたいですよ、雪」
「ま、マジですか!?」
で、続く。